「データサイエンティストの就活が辛い」
「新卒でデータサイエンティストになりたいけど普通の就活と違うところがたくさんある」
そう感じているあなたに向けた記事です。
ネット上には間違った情報も多い
データサイエンティストの就活についてネット上で調べると間違った情報が多いことにびっくりします。
データサイエンティストとして職種の理解や実際の働き方の理解をしようと思った時に、ネット上の情報を参考にしているとイメージと実態がずれてしまうことが多いです。間違った情報を仕入れていることが新卒就活の際に企業側にばれてしまうと、面接の通過率が悪くなります。
ここまで間違った情報がネット上に多いのは、現役のデータサイエンティスト以外の人が積極的に情報発信をしているからです。具体的にどんな人が情報発信をしているのでしょうか。
バズワードに乗っかりたいインフルエンサー
まず多いのはパスワードに乗っかりたいだけのインフルエンサーの人です。こういった人はなんとなくデータサイエンティストをかっこいいイメージで広めたがります。イケてる仕事であることをアピールして、いかに将来性があるか面白い仕事かといったことを語ります。しかしこういった人はデータサイエンティストの負の側面に触れることはありません。またあくまで個人の体験を話していることが多いので本当に自分の進路に役立つとも限りません。
データサイエンティストという言葉を使えば再生数が取れるために、YouTubeでもこういった発信をしている人は一部います。発信内容については合っている部分もたくさんありますが負の側面をあまり語っていないのでこういった人の発信を見た人がデータサイエンティストになるとギャップに苦しむことになります。
もちろん一次情報に近い正確性で発信してくれる人もいますが、それを見極めるのは就活生の立場では容易ではありません。実際にデータサイエンティストとして働いた人でないとわからない負の側面についても理解を深めることが大事です。
エージェント
就職や転職系のエージェントも情報発信をしていますが基本的にポジティブな情報ばかりになっています。その理由としては転職エージェントや就活エージェントは基本的にデータサイエンティストのことを良い職業だと思ってもらった方が都合がいいからです。
彼らのビジネスモデルとしては1人を就職させたり転職させることにいくらという報酬体系です。なのでデータサイエンティストを目指してもらった方が儲かるわけです。そのためデータサイエンティストについての負の側面を知らせずに良い面だけを語ってキラキラしたイメージを持たせるような記事も量産されています。またこういった記事を書く人はデータサイエンティストの経験がない、あるいは浅いことも多く、実態を反映していないような記事もたくさんあります。
例えば年収についての記述で簡単に1000万円を超えるような記述があったり平均年収が高いといった記述があることがありますが実際に働いてきた立場からすると就活生の勘違いを招く内容だと思っています。このことについては別の記事でも解説しているのでよかったら合わせて読んでみてください。
データサイエンティストの年収は思った以上に低いよという内容です。もちろん働き方やスキル次第で高い年収を目指すこともできるのですがそういった前提条件が抜け落ちている記事からインプットしてしまうとキャリアデザインに悪影響を与える心配もあります。
休日の勉強時間まで含めると、人生における多くの時間をデータサイエンスに充てることになります。年収目的で転職する職業としてはあまりお勧めしません。データサイエンスに興味があり、努力もしたいという人がやる分には、しっかり年収は上がっていくと思います。
n=1の愚痴(主にツイッターやブログ)
ではマイナスの情報をどこから得たらいいのかという話ですが、Twitterやブログなどの個人でライトに発信している人を当てにすることになるかと思います。オープンチャットやネット上の匿名掲示板を使う人もいるかもしれません。データサイエンティスト個人が発信をしている場となるとそういったところになってしまうのです。
なぜならデータサイエンティストは守秘義務が強いことが多いため自分の実名を出して発信したり公の場で語ることは難しい職業なのです。企業のオフィシャルなイベントにおいて自分の業務内容や成果について語ることはありますが、そういったところではデータサイエンティストの負の側面については話されることはほぼありません。企業側からの目があるので当たり前ですね。
なので利害関係がない愚痴の吐きどころとなるとTwitterやブログになってくるのです。しかしこれはこれで問題があります。特にTwitterが顕著なのですがあくまでその人本人の体験でしかないのにデータサイエンティスト一般に言えるかのような言及をしているパターンがよくあるのです。
例えばデータサイエンティストなんてほとんど雑用みたいなものだよと言った出張や、データ数学を使えないといった主張です。あるいは文系からデータサイエンティストになるなんて無理だよと言った主張もあったりします。
これらはあくまでその人本人の体験によるところなので真偽のほどは定かではないのですがそれを真に受けた就活生が毎年混乱している様子を見かけます。実際のところはデータサイエンティストの中でもいろいろな会社があり色々な職務があるので、雑用みたいな仕事もあればそうでない仕事もあります。そして面白い仕事は実力のある人のところにやってきます。また、高度な数学を使う職場もあれば使わない職場もあります。文系からデータサイエンティストとして就職可能な企業もあればそうでない企業もあります。
就活生として考えるべきなのは、「ではどこの企業に進めば面白そうな仕事ができて自分のような文系で学部卒の人でもデータサイエンティストになれるのか」と言った具体的な問いのはずです。
なのに感情的な愚痴をTwitterで見たことをきっかけに自分の目標に対して自信をなくしてしまうのはもったいないことです。
データサイエンティスト就活生向けのメディアが少ない
上記のようにデータサイエンティスト新卒就活生に向けた情報源はかなり限られている上に偏っています。ではオフィシャルなメディアとして情報を集めるために使えるものはないのでしょうか。正直現時点で満足のいくようなものはありません。理由を以下で説明します。
ニッチすぎて運営者も儲からない
データサイエンティストを志す就活生は人数的にとても少ないためぶっちゃけメディアを運営してもそこまで儲かりません。私自身も本格的に儲けたいと思ったら別のことをすると思います。今現在データサイエンティストに向けた発信している人の多くは、データサイエンティストがもっと社会で活躍できるようになってほしいとか、他のデータサイエンティストの勉強に役立ちたいとか、そういった社会貢献に近い人が多いのではないかなと思います。あるいは先ほどのように大手企業が片手間で記事を書いたり、嫌なことがあった時にTwitterに吐き出したりといった程度です。
少なくともデータサイエンティストを専門にした大手のプラットフォームのようなものはないです。これが一般的な就活と比べて情報収集を難しくしています。
総合職採用の人向けのメディア見ても待遇など違う
データサイエンティストの年収などは他の総合職の人と似たようなものだということを別の記事で説明しましたが、「だったら総合職採用の人向けのメディアを見ればいいじゃん」と思う人も多いかもしれません。確かに一部においてはそれでも役立つ情報を得ることはできます。例えば事業内容によっておおよそもデータサイエンティストの対象範囲や生み出せる価値については予想ができますし、社風についてもデータサイエンティストの部署とその他の部署でめちゃくちゃ大きな差が出ることはそうそうありません。
しかし問題はデータサイエンティスト特有の悩みです。例えば以下のようなものです。
「kaggleなど自己研鑽の時間は取ってくれるのだろうか」
「マネジメントのルートのみではなくデータサイエンティストのスペシャリストとしても道はあるのだろうか」
「使う技術レベルはどの程度のものだろうか」
これらの疑問をネット上の情報で解決しようとするのは至難の技です。しかし高度な技術レベルを身につけたいと思っている人ほどこういったデータサイエンティスト特有の悩みについて敏感であり企業選択の軸にしています。中長期的なキャリアを考える上で必要な情報がネット上に全くないというのがデータサイエンティストの新卒就活の特徴なのです。
企業によってレベルや扱う内容の差が大きい
データサイエンティストは企業によって扱う技術のレベルや内容について最も差が大きい職業の一つではないでしょうか。
「データサイエンス」は広すぎる
そもそもデータサイエンスとは何でしょうか。一般的なビジネスマンでも社内説得を試みるときは根拠となるデータを持ってきますし、簡単な分析を行ったりします。ではどこまで高度なデータを使ったらそれはデータサイエンスなのでしょうか。ディープラーニングを使ったらいいのか、ビッグデータを使えばそれはデータサイエンスなのか、明確な定義はありません。
画像解析もあれば文章の解析もあります。データサイエンスをやる目的としても、売上の向上もあれば業務効率化もあります。データサイエンスというものの扱う分野が広すぎて企業ごとにばらつきが大きすぎるのです。なので自分のレベルに合いかつ自分が働きたいと思える業界を見つけることはとても大変です。
企業側もわかってない
そもそも企業側もデータサイエンスをあまりよくわかっていない人が採用担当をしていたりします。ここ数年は募集条件はだんだん整備されてきましたが、データサイエンティストの新卒採用における選考活動で企業側も悩みながらやっている様子が見て取れます。例えば技術面接で聞かれる内容は企業ごとにまだ毎年いろいろ変わっていますし、選考フローもあまり固まっていません。過去数年見てきているとデータサイエンティストの選考が強い企業についてはフローや採用基準が外側から見ていてもちゃんとしてきていますが、まだ手探りの企業が多いのが実態でしょう。
調べる業界が多岐に渡り情報収集が大変
データサイエンスはあらゆる業界に存在するので情報収集が大変であるという悩みもあります。
あらゆる業界で採用活動がされている
データサイエンティストを採用している業界はほとんど全ての業界と言っても過言ではありません。金融業界からヘルスケア業界、メーカーやコンサルに至るまで、あらゆる業界でデータサイエンティストの求人を見つけることができます。そして自分で応募したい求人を見つけていく必要があるのです。普通の業界研究は例えば金融業界志望であれば金融業界についてのみを行えば良いのですが、データサイエンティストの場合は志望企業が多様な業界に渡ることが多いため、全ての企業の業界を研究しなければいけないのです。下手したら普通の人の10倍の時間を業界研究だけに費やすことにもなりかねません。この時点でデータサイエンティスト就活には早めのスタートラッシュが不可欠であることがわかるでしょう。業界軸でなく職種軸の就職活動はこういった大変さがあるのです。
毎年採用企業が増えている
では前年度に就活をした先輩に話を聞けばいいのではないかという説もあります。これは一部正解であり一部間違いです。データサイエンティストの人材採用は年々加熱しているので毎年採用する企業が増えています。どこの企業が新しくデータサイエンティストを採用し始めたのかまでチェックしなければいけません。そしてその情報は前年度以前の内定者は知りません。ましてや5年以上年上の人に話を聞いても何が何やらさっぱりでしょう。つまり頼れる人がいないのです。今年の情報は自分自身で今年集めなければいけません。
網羅的な情報収集を一人で行うのはかなり厳しい
では1人で情報収集を行うことができるのかというと当然のことながら厳しいです。データサイエンティスト就活をする上で研究や長期インターンを頑張る必要があります。なぜならそちらで成果を出さないと新卒就活において望む企業に入れる確率が低くなるからです。データサイエンティストとしてメガベンチャーや一部の人気コンサルに入るためには学生時代にデータサイエンティストを通して成果を出すことが必須になってきます。なので就活にも時間を割きながらきっちり研究や長期インターンでも成果を出すために計画を立てる必要があります。タイムマネジメントの難しさが他の就活の比ではないのです。
環境の差が露骨に成果に出る
一般的な就活においても、地方の学生を振りと言われますが、データサイエンティストの就活においては、それがかなりのレベルで効いてきます。
就活仲間がいない
データサイエンティストを目指す学生は全国的に増えているとは言え、まだ少数派です。 同じ大学にデータサイエンティストを目指す人がいると言う人はまだ少ないのではないでしょうか。 データサイエンティストを目指す学生は、実は一部の研究室に固まっています。 例えば、近年、新設が進んでいるデータサイエンス専門大学院の学生です。 あとは数理情報系の研究室で先輩のコネがあり、データサイエンティストに話を聞くこともできる環境も、日本の中でたくさん存在します。 そういった恵まれた環境にいる人と、たった1人で競争しなければいけないのです。 これは孤独でもあり、情報やモチベーションの面で不利でもあります。 特に地方に住んでる人はこれが顕著です。
インターン先がない
地方に住んでいる学生がどこに悩むことなのですが、近くにインターン先がないのです。 データサイエンス系のインターンシップは東京に集中しており、地方で探そうとすると、近くに全く会社がないと言う事態に陥りがちです。 しかし悲しきかな、 データサイエンティスト新卒就活の人気就職先になっている企業では、学生の時点で長期インターンシップで成果を出すことが事実上必須の会社も多いのです。
住んでいる土地が地方と言うだけで、データサイエンティストになると言う夢が潰れてしまうと言うのは非常に悲しいことです。 しかし、事実として地方に住んでいる人は、圧倒的に不利な就活になることが多いです。
データサイエンス就活は異常な辛さ
以上のようにデータサイエンス就活は異常な辛さを誇ることがわかるかと思います。これはデータサイエンスという分野が職種軸の就活になることからの特殊性もありますし、データサイエンス新卒就活がここ数年なので情報が揃っていなかったり企業側の体制が揃っていないことも原因です。この状況の中でもデータサイエンティストとして将来的に活躍したいのであれば新卒就活を乗り越える必要があります。
カオスはチャンス
ここまで読んで自分にとってデータサイエンティスト就活は無理なのではないかと思ってしまった人も多いのではないでしょうか。確かにデータサイエンティストとして採用されることはとても難しいです。しかし実はこの状態はチャンスでもあるのです。競争相手である就活生たちも同じ悩みを抱えています。そんな中で自分が情報を得ることができれば競争相手に対して優位に立つことができるのです。
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