「地方に住んでいるからデータサイエンスのインターンが見つからない」
「東京にインターンシップが集中していて困る」
そう悩んでいる人も多いのではないでしょうか。この記事では地方からデータサイエンティストのインターン経験を積むための調べ方を解説します。
データサイエンティストインターンは東京に集中している
地方からデータサイエンティストを目指そうとしてインターンを探してみると絶望する人が多いです。なぜならデータサイエンティストインターンは極端に東京に集中しており地方からではインターンに参加すること自体がとても難しいからです。
エンジニア系のインターンであれば地方でも見つかることは多いのですがデータサイエンティストはあったとしても5社未満であることが多いです。そして地元とは言えど自分のやりたいインターンとは内容が違ったり募集がそのタイミングにかかっていないこともあります。地方在住の状態からデータサイエンティストのインターンを見つけるのはとても難しいことなのです。
就活までにインターン実績が必要
そもそもなぜインターンに参加する必要があるのでしょうか。それは近年のデータサイエンティスト新卒就活においてインターン経験がある学生がとても増えているからです。その中で戦っていくためには就活までにインターン経験を積まないと不利になってしまうことが多いのです。数年前までであればインターン経験の全くない学生でもデータサイエンス系の企業に受かることはできていましたがここ最近の新卒就活においてはインターン経験のない学生の通過率は悪くなっています。就活までに実績を作ることが専門職採用される上で大事なのです。
どうすればいいのか
では地方在住の学生はインターンに参加できないというマイナスを背負った上で就活を進めるしかないのでしょうか。まだ絶望する必要はありません。以下のような選択肢があります。
インターン募集のサイトで地元のインターンを探す
まず地元のインターンを探してみましょう。以下のようなサイトが使えます。
・wantedly
・01インターン
これで見つかる方はそこに行けばいいですし見つからない方は別の方法を考えることになります。
エンジニアorマーケター職で地元のインターンに参加
データサイエンティストのインターンに参加できれば一番いいですがそうも行かないこともあります。そんな時はエンジニア職でインターンに参加するのも一つの選択肢に入ります。ダイレクトにデータサイエンティストに繋がるわけではありませんがインターン経験がないよりはエンジニアとして働いたことがある方がプラスになります。
また高度なデータサイエンスを扱うことはできなくても例えばWebサイトを使ってマーケティングをする仕事をしていたらアナリティクスを見る程度のことはします。アナリティクスの数字を分析してその結果を打ち手に繋げて成果を出すと言った一連の流れを経験できる企業であればデータサイエンス系の企業でも評価されることはあります。あくまで分析手法が難しいことはプラスアルファの部分でありデータをもとにして売上を上げたという事実が大事なのです。技術的に難しいことができるというアピールはデータサイエンス系のコンペであったり研究で示せば良いでしょう。インターンの主な目的は難しい技術にあるのではなくて実務の中で成果を出したということなのでこういったインターンシップであっても十分なアピール材料になります。
最初はエンジニアやマーケターとして入った上で徐々にデータ分析的な仕事を任せてもらえないか最初の時点で確認しておくと良いでしょう。場合によってはエンジニアとして成果を出した上で残りの時間で試験的にデータサイエンス的なことをさせてくれる企業もあります。ここは会社との調整次第なので試しに話してみるぐらいの感覚でも良いでしょう。特にwantedlyはまずカジュアル面談から始めるといったノリのことが多いので話しやすいです。
東京のインターンに完全オンラインで参加する
東京のインターンにオンラインで参加する手もあります。東京に住んでいないから東京のインターンには参加できないと思い込んでいる人も多いですが今は完全オンラインで参加できるインターンもあったりするのでこれも可能です。
社会人でも東京本社の会社に勤めながら地方でフルリモートで働いている人もたくさんいます。地理的なマイナスは縮まってきているのです。東京にはインターンの数自体が多いのでこういった働き方ができる企業が例えば5%しかなかったとしても、トータルで200社のインターン募集企業があれば計10社の応募候補ができます。その中で1社にインターンとして入ることができればいいわけですから実現可能性が高いことは言うまでもありません。また東京で先ほど説明したようなエンジニアやマーケターのインターンに入った後でデータサイエンス的な仕事も少しずつ入っていくという全体設計であればもっと選択肢の幅は広がるでしょう。東京だからと諦めずに完全オンラインのインターンを探すことを選択肢に入れて頑張ってみてください。
別の方法で技術力をアピールする
これまでに説明したような方法を用いてもインターンを探すことが困難なことはあるでしょう。そんな時のために以下で別の選択肢も説明します。
kaggle
まずはコンペで成果を出す方法です。短期間で劇的に成果を出すことは難しいですが地理的なハードルはありません。インターンシップに参加するのがどうしても難しい人はまずkaggleをやることで最低限の技術的なスキルのアピールをしましょう。
研究
研究でデータサイエンス的なことを扱うのもありです。もし今データサイエンスに近い研究をできている人はそこに力を入れてちゃんと企業で認められるレベルに成果を出しましょう。文系の人であれば研究の中にデータサイエンスを入れられるように教授と内容について話し合いましょう。ただし実務経験の完全な代わりになるものではないので注意をしておいてください。
地方からでも戦える
地方に住んでいるとデータサイエンティストになるのは無理なのではないかと諦めてしまう人も多いです。しかしエンジニアやマーケターとしてまずは入ることであったり東京のインターンに完全オンラインで入ることであったり他の手段もあったりします。是非地方からでも諦めずにデータサイエンティストを目指してみてください。