「データサイエンティスト職に新卒就活で内定したいけど就活方法がわからない」
「自分でもデータサイエンティストになれるの?」
そんな悩みを解決する記事です。
データサイエンティストになりたい新卒就活生に向けて、実際にデータサイエンティストとして働いている私が、やるべきことをまとめました。この記事では、データサイエンティストについての一般的な知識(統計学やpythonを使うこと、数学を活かせることなど)は知っている人を対象にして、深いリアルな知識を伝えることを目的としています。
新卒がデータサイエンティストになるために必要な知識・スキル
まず結論から述べると、データサイエンティストになるために必要な知識やスキルについては画一的なものはありません。それを理解していただいたうえで、今何をすれば良いのかわかるように解説します。
数年前までは企業の採用要件がまだ定まっていなかったため最低限の統計学の知識とプログラミングスキルがあれば採用されることができました。しかしその後多くの企業がデータサイエンティストの採用ミスマッチを感じる中で採用要件はより精密に設定されるようになったのです。この経緯についてはTJOさんのブログが詳しいので参照してみてください。
あなたがデータサイエンティストになるためにまずやるべきことは、画一的な基準がない以上、どのようなデータサイエンティストになりたいのかを明確にして、それを実現できる企業を探すことです。
そのためには実際に働いている人の情報を得ることが大事です。インターネット上に転がっている情報だけだとデータサイエンティストの実際の働き方をイメージすることが非常に難しくなっています。
例えば職場によっては Python 以外の言語に詳しい人が求められますし、データ分析を Excel VBA などで行なっている会社もあります。実際 ディープラーニングで分析を行っていたり 本格的なデータサイエンティスト 業務ができる会社はそこまで多いわけではありません。 名ばかり データサイエンティストも多いので注意が必要です。
どのレベルのデータ分析をしたいのかを明確にした状態で就活を始めないと、「こんなはずではなかった」と後悔することになるでしょう。 実際そういった ミスマッチを感じて 転職してしまう データサイエンティストは後を絶ちません。
実際働いている人に話を聞くための手段としては インターンシップへの参加や説明会への参加が主な手段となります。 新卒採用において求められるスキル要件は ここ数年の間でもだいぶ変化があり、 昨年の状況と今年の状況でも違うことが多くあります。 それどころか 昨年は新卒で募集をしていなかったのに今年から募集を始めるような企業 もたくさんあります。
最新のフレッシュな情報を手に入れるためには 一般的な就活における情報収集の手段だけでは間違いなく不十分です。 例えば ワンキャリアや就活会議 を見ても過去の ES や 面接の記録はデータサイエンティスト 就活に絞って言えば ほぼありません。
データサイエンティストは文系でもなれる?
データサイエンティストは文系でもなれるのかという質問を毎年いただきます。
結論から言うと文系でもなることはできますが厳しい戦いになってきます。就活においては文系であるけど統計学やプログラミングの知識があると証明できる客観的な証拠が必要です。
例えば統計検定の一級を持っているなどです。データサイエンティスト文系から目指す場合は必ずこういった資格などの客観的な証拠を持った状態で就活に挑むようにしましょう。 文系の中でも経済学の出身のデータサイエンティストは数多くいます。経済学は海外では理系に分類されることも多いほど、数学を扱う学問だからです。
文系だからといってデータサイエンティストを諦める必要はありません。 ただ企業によっては厳しいこともあります。 例えば LINE や Yahoo など 本格的な Web 系の企業においてはやはり 理系の大学院出身者は間違いなく 有利です。
データサイエンティストに文系でもなれるかどうかの判断基準としては 文系からデータサイエンティストとして働いている人がその会社にいるかどうかを調べるのは 手っ取り早いでしょう。 在籍する人の経歴を聞いてみてください。
データサイエンティストとしての就職先と就活方法
データサイエンティストとして必ず活躍をしたいのであれば、データサイエンティスト枠が設けられている企業を受けることが必須です。
就活生からの人気が高い大手企業ではデータサイエンティストという枠で採用が行われていないことも多いです。データサイエンティストにもなれると言われて入社してみたらシステム部でデータとは全然関係のない仕事をしていたなんてこともよくあります。職種別の採用をしているという最低条件を設けた上で自分の希望に合った企業を選ぶようにしましょう。
また、全社的にデータサイエンスを強みにしている企業もオススメです。例えばデータ分析系のコンサル会社に入社すればよっぽどのことがない限りデータサイエンスに関わることができるでしょう。データサイエンティストとしてのキャリアを歩めるかどうかは最初の就活の時点で大きく変わってきてしまい、その後の転職などでの挽回はかなり難しくなってきます。なぜならデータサイエンティストになるためにはデータサイエンティストの経験がないといけないというジレンマがあるからです。これを唯一未経験の状態から変えることができるのは就活の特権です。
以下のリンク先にも、実際に具体的な社名付きで業務内容が語られているので読んでみてください。
データサイエンティストの年収・将来性
データサイエンティストの年収は一般的には増加していくと言われています。しかし現場で働く身としてはこれは一部正しく一部間違っていると思います。
というのもデータサイエンティストが中でも実力差はあり、それに応じた収入を得るものだからです。世の中にはデータサイエンティストといつも高度な統計学やプログラミングの知識を持たずに働いている人も多くいます。これは数年前にデータサイエンティストとしての応募を一斉に企業が始めた段階で、適性が無いにも関わらず入社してしまった人の末路です。
データサイエンティストというのは職種ではなくてあくまで能力によって分類されるものです。データサイエンティストという名前ではあってもバリューの出さない人には今後厳しくなってくるでしょう。
大事なのは自己研鑽を常に積むことです。しっかりと実力のあるデータサイエンティストはそれに見合った高い収入が今後も得続けることができるでしょう。
まとめ
データサイエンティストとして新卒就活をするためにはまず自分が具体的なビジョンを描くことからです。データサイエンティストの中にも色々な分類があり、その中でどの分野なら自分の強みを生かせるのかを考える必要があります。
具体的にやりたい業務内容を定めた上でならデータサイエンティストとしての就活をできる企業はありがたいことに今の日本にはたくさんあります。この記事を読んでくださったあなたがデータサイエンティストとして将来的に活躍してくだされば幸いです。