文系からデータサイエンティスト新卒就活で内定する方法

「文系だけどデータサイエンティストになりたい」

「実績やポートフォリオのない状態でも新卒就活でデータサイエンティスト就活に応募したい」

そう思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし悲しきかな、データサイエンティストの新卒就活において募集要項を見てみると、そもそも理系の院卒でないと応募できないような企業も多いです。文系からではデータサイエンティストになることはできないのでしょうか。

私自身がデータサイエンティストとして働いてきた経験からするとそんなことはありません。

ただし注意すべきポイントはあります。この記事では文系からデータサイエンティストになる方法をお伝えいたします。

なぜ文系からデータサイエンティストになりにくいのか

文系からデータサイエンティストになれない理由としては大きく分けて2つの理由があります。

理系の知識がない

まず理系の知識がないことです。ここでいう理系の知識とはデータサイエンティストの3大能力におけるビジネス力以外の2つです。つまり数学的な能力とエンジニアリング能力です。

データサイエンティストは理系的な知識を持っている前提で働くことになる職種なので、ここに対する適性がないと判断された瞬間に書類で落ちてしまいます。

文系学部に在籍している人と理系学部に在籍している人のESが人事部の前に並べられて、どちらか1人を採用するか選ぶ場合を想像してみてください。自分がもし人事部の担当者であっても理系の方を採用したくなってしまうのではないでしょうか。

バックグラウンドによる先入観の力は思った以上に強力です。

理系的なポテンシャルの証明ができない

これから勉強を頑張って理系に追いつくこともできるかもしれないと思っている人も多いと思います。そしてポテンシャルを企業に見て欲しいと思うことでしょう。しかし残念ながら文系として大学に在籍している立場からポテンシャルの証明ができないということも大きな原因です。

つまり理系の知識がないという現時点での状態プラス、ポテンシャルの証明手段も持っていないという状態から、論理的に考えると将来的に期待はできないと思われてしまうのです。

上記からわかるように「今ある程度スキルがあること」それが無理なら「これからスキルを身につけることができるポテンシャルがあること」を証明することができればここの壁を乗り越えることができるとわかります。では具体的にどのようにしていけばいいのでしょうか。

どうすれば文系からデータサイエンティストになれるのか

以下ではどのようにすれば文系からデータサイエンティストになれるのかを説明していきます。

就活時点でスキルを身につける

一番手っ取り早いのは就活の時点でスキルを身につけておくことです。では具体的にどのようなスキルをどのように身につけていけば良いのでしょうか。以下で解説いたします。

インターン

一番手っ取り早いのは長期インターンに応募することです。文系であってもデータサイエンティスト人材の長期インターンには受かることができることが多くあります。特に学歴のある人は有利です。最低限のドキュメンテーション能力や地頭が評価されるので、ベンチャー企業のデータサイエンティストインターンであれば数打ちゃ当たります。

そこで一度データサイエンティスト経験を積めれば占めたもの。その後は芋づる式に企業の採用直結インターンに行けたり、本選考も通ります。

文系の人はまだ就活まで時間があるようであればインターンシップへの参加をしましょう。

kaggle

すでに機械学習や数学の知識はあるけれど証明する手段がないと思っている人はおすすめです。明確で客観的な指標の下で機械学習のスキルが可視化されるため、ただ単純に自分は詳しいですと面接官に言って聞かせるよりもはるかに説得力があります。kaggleの就活における有効性は以下の記事でも語っています。

研究

可能であれば統計学を用いる研究テーマを選んで短い間だけでも研究してみると良いでしょう。研究という形で厳しければゼミで統計学を用いるなどです。例えば心理学や社会学における調査手法では統計学を用います。この他にも文系の分野で理系的な知識を用いようとすると案外いろんなフィールドで使えるものです。大学で理系の勉強はできないと諦めずに研究テーマ選びで少しでも統計学に近いものを選びましょう。

ポテンシャルを示す

現時点で力を証明する手段がないようであれば将来的なポテンシャルを示すことになります。このポテンシャルは必ずしも理系的なスキルに限らないものでも構いません。企業のニーズとしては理系的な知識以外にもたくさんの能力が求められています。

ビジネス能力

まずビジネス能力です。これは相手の立場に立って考える力であったりお金の感覚、マーケティングなどの特定の分野のスキルなどです。ガクチカの中にこういった能力を盛り込んでもいいですし、過去の選考通過者のESをワンキャリアなどで参考にしてアピールポイントを自分も考えてみてもいいでしょう。

地頭

コンサルでは特に地頭が見られます。技術面接でもメガベンチャーほどの難易度の高い質問はまれで、ロジカルに話せることやコミュニケーション能力が見られます。技術力ゴリゴリの人よりも下手したら地頭力のある人の方が受かりやすいので、データサイエンティストとして採用されることを文系から目指すのであればコンサルはおすすめの進路です。コンサルをデータサイエンティスト就活全般でお勧めしている理由は以下の記事で解説しています。

学習能力

データサイエンティストは絶え間なき学習の必要とされる職業なので、学習習慣がついていることはプラスに働きます。もし他分野で勉強を頑張った経験があるのであればその力をアピールすることでポテンシャルを示せる可能性もあります。

院進も強力な候補

ここまで文系からデータサイエンティストとして就職するために役立つ情報を説明してきましたがどうしても大学院に進まないといけない企業も存在します。人生に一度の新卒就活なので大学院への進学も一つの候補として入れてみても良いでしょう。

最近はデータサイエンティスト専門の大学院もたくさんできています。例えば滋賀大学や横浜市立大学です。

文系からの受験が可能なところもたくさんあるので一度こちらも合わせて調べてみると将来的な選択肢が広がるでしょう。

文系からでも道はある

自分は文系だから将来的にデータサイエンティストになるのは無理だと諦めている人をよく見ます。しかしこの記事の中で述べたようにあなたが今文系でもデータサイエンティストになるための道はたくさん存在します。

今回は一つ一つの分岐について深く語ることはしませんでしたが人によって最適なパターンを選択して計画を立てることで就活までに間に合わせることは可能です。

Webサイトの文章では一方通行のため場合分けして語ることが難しく、あなたにあった方針を示せないのですが、やる気のある方はデータサイエンティスト就活専門講座も検討してみてください。

文系のあなたがデータサイエンティストとして活躍できると幸いです!

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